商業船舶

SSSクラッチは、大型コンテナ船、高速フェリー、スーパーヨット、低炭素で待機運転・急加速といった特殊用船舶(SSV)などに使われています。
SSSクラッチの高い信頼性と、過酷な高出力用途での運転能力は、数多くの著名な用途に選ばれる理由となっています。たとえば:
世界初のハイブリッド推進船であるGTSフィンジェットでは、当初のガスタービン推進およびその後のディーゼル電気・ガスタービンハイブリッド推進の両方にSSSクラッチが採用されました。これらのSSSクラッチはアイスクラス(耐氷船級)の認証も受けています。
Mulder Design設計によるザ・ワールド・イズ・ノット・イナフ(The World Is Not Enough)は、2004年に世界最速のスーパーヨット(最高速度67ノット)となり、ガスタービンとウォータージェット間のハイブリッド推進システムにSSSクラッチを採用しています。
HSCフランシスコ(インキャット社製造、ブケブス社所有)は、現役最速の旅客船で、最高速度58ノットを誇ります。この船はLNG燃料のガスタービンと水ジェット推進システムの間にSSSクラッチを使用しています。
マースク・トリプルEは、建造当時世界最大のコンテナ船で、排気ガスエネルギー回収システムにSSSクラッチを採用しています。
デストリエロは、フィンカンティエリ社製の67メートルのヨットで、大西洋を53ノット以上の高速で横断しました。このヨットは高速推進にSSSクラッチを使用しています。

SSSクラッチの信頼性は、設計への細部までのこだわりに始まり、あらゆる運転条件に対して堅牢かつ信頼性の高いソリューションを提供します。SSSクラッチは、以下の特徴を持つ唯一のオーバーランニングクラッチです。
- ダッシュポットによりクラッチのかみ合い/切り離し時の衝撃を緩和
- 「ボーク」機能によってロックアウト機構を機械的に保護
- 最大950,000 Nmまでの船舶推進システムへの適用実績
- リレークラッチ機構を備え、SSSクラッチの性能寿命を最適化
- 英国国防省(海軍)による「設置後はほぼメンテナンス不要(Fit and Forget)」の公式評価**
- 米海軍NAVSEAによるMTBF(平均故障間隔)が270,000時間を超える評価***
** 英国国防省の書簡はご要望に応じて提示可能です。
*** 米海軍NAVSEA(ASME論文)はご要望に応じて提示可能です。